先日、ピロリ菌の除菌をしました。
と言うと、その年齢でピロリ菌除菌するんだ、そもそもピロリ菌いるんだ!と驚かれます。
というのも、そもそもわたしたちの常識としては、ピロリ菌は胃癌の原因菌!という認識があるからです。
現在では、胃癌の原因の9割近くがピロリ菌であると言われており、内視鏡や呼気検査などでピロリ菌が見つかったら、胃癌の予防のためにピロリ菌の除菌をするのは現代医学でもスタンダードになりつつあります。
ピロリ菌は胃の中に住んでいて、胃の粘膜を傷つけるので、ピロリ菌陽性の人は胃潰瘍になりやすかったりもしますよね。
しかし!実はピロリ菌の引き起こすいざこざは、胃の諸問題にとどまりません。
最近の研究によると、慢性疲労やアレルギー症状、アトピーやニキビなどの皮膚の疾患、そして自己免疫疾患や精神疾患まで、あらゆる「体の不調」にピロリ菌が関わっていることが報告されています。
わたし、中学の頃から現在までずっとニキビに悩んでおりまして。皮膚科でいただく各種外用薬や飲み薬はもちろん、自費のレーザーや光治療、ホルモン療法、ビタミンA外用、ニードルRFなど片っ端から試してきました。結果、表面上は「落ち着いた」のですが、なんというか、表面からどうにかニキビの発生を押さえつけている感じで、でも内側からフツフツと沸き起こる「ニキビ熱」みたいなものは常々あるんです。そしてふと、ふっと油断した時に、内側からのニキビ熱がむくむくっと一気に湧いてきて、途端に一気にニキビ3個くらいできる、というような状況が最近まで続いていました。
もうそろそろニキビとの永遠とも思われる戦いに終止符を打ちたい、と思った矢先、有力情報が入ってきました。
ニキビの根本原因は腸の悪性菌が原因だというんです。
ニキビ罹患者を調べると、腸内にいるピロリ菌もしくはカンジダ菌陽性者が8割、どちらも持っている人は全体の半分程度、とまあかなりの確率です。
早速わたしの腸内に、これらの悪い菌たちがいるかどうかを調べるテストをしました。
「GIMAP」と呼ばれる便検査で、自分の腸内の良性菌や悪性菌の状態、栄養状態など腸内環境がまるっとわかる、かなり優秀な検査です。
結果、ピロリ菌、カンジダ菌共にしっかりおりました。
わたしの長年の雪辱を晴らすべく、ピロリ菌、カンジダ菌除菌を即決定したのでした。
ピロリ菌除菌は、準備期間が約2ヶ月、本番の除菌が1週間、除菌後の余韻に浸る期間が1ヶ月ほどです。
準備期間は除菌に耐えうるべき良き腸内環境をつくるため、グルテンフリー、カゼインフリーをはじめ、水溶性食物繊維をたっぷりとるなど(幸せホルモンをつくる短鎖脂肪酸作り!)、とりあえず腸によい食事を徹底します。加えて、腸粘膜の保護のため、ビタミンA、亜鉛、グルタミンのサプリをせっせと摂取。
いざ除菌。除菌は抗生剤とハーブを使います。ピロリ菌除菌の抗生剤はかなりの量。これを1週間飲むと、腸の良性菌も一度やっつけられてしまうので、同時に乳酸菌や酪酸菌もしっかり飲みます。
除菌開始後4日目くらいから、お腹がガスでパンパンになります。大事な予定はこの時期は入れない方がいいですね。叩くとポコポコ鳴るお腹、なんだかピロリ菌の死にゆく最後の悲鳴を聞いているようで、厳かな気持ちになりながらこの時期は過ごしていました。
この時期に注意しなければならないのは、ピロリ菌除菌による「ダイオフ」症状。菌が死にゆく過程で、エンドトキシンという毒素を放出することで、熱っぽくなったり、皮膚が赤く痒くなったりします。除菌前の準備がイマイチだと、ダイオフが出やすいので注意。
わたしの体感としてはこの1週間、ずっとなんだか体がだるかったです。だるさは1週間しっかり続きましたが、なんと、無事1週間の除菌を終えた翌朝、四半世紀ぶりに起きた瞬間から覚醒して、スッキリ起きれたのです。これには感動。
とはいえ、私の腸内環境は筋金入りの悪者で、ピロリ除菌終えたはいいものの、その背後には大物のカンジダ菌がどすんと構えております。ピロリ菌除菌をして、少し頭はスッキリしたかな?とは思う反面、肝心のニキビや慢性疲労はあまり変わらず。
私の長年の不調のキーは、どうやらカンジダ菌にあるようです。
というわけで、ピロリ菌除菌を終えて、また少し腸内環境をならした後は、いざカンジダ菌除菌に挑んでまいります。また結果報告いたしますね。